Sunday, April 30, 2006

MC Noriaki

Friday, April 28, 2006

Stiff Ninja Time!


Monday, April 24, 2006

Heartsdales - Ultra Foxy






listen here

噂によると「年収400万円以下向け」の下流カップラーメンが日清から発売されるとか。

これが成功すれば、おそらくカップラーメンだけでなく、食品から日用雑貨、あげくは音楽CDまで100円ショップも真っ青の下流商戦が繰り広げられるに違いないが、Heartsdalesの新作"Ultra Foxy"は前作の"Super Star"の「安っぽさ」を前面にウリに出しているので、まさか既に「下流」を意識した作りになっているのか?とも邪推したが、よく考えなくてもCDの価格は¥3095なのに中味が「安っぽい」ってのは立派なサギだ。

雰囲気はやたらと下卑ているのにリリックの中味は乙女チックというツンデレ女も裸足で逃げ出す名作"Super Star"と比べれば、ゴージャス感が7割減の本作の魅力はやはり7割がた減。「じゃあ」とリリックに期待を寄せるが、どの曲のリリックも思考時間3分で書きました的なフレイヴァーが漂っていてどうにも勃たない。「もう我慢限界、頭まわんない」とか「歯が溶けちゃうくらいのsuger high状態」とかの台詞を聴くと、ジャンキーっぽさが妙にリアルで逆に笑えない。

大体"冬 gonna love ♥"ってどういう意味なんだ? この言葉の発想は正気な人間のものじゃねぇ。

Sunday, April 23, 2006

The Streets - The Hardest Way To Make An Easy Living






listen here

全世界で200万枚を売り上げたらしいUKガラージ界のEminemことMike Skinnerの最新作は平坦かつ密閉された空間に新境地を切り開くかのようにカラフルなヒップホップテイストをちりばめた文字通りの「意欲作」。しか し、その味付けには、ヒップホップ風味をまぶすことでジコマン音楽世界をできるだけみんなの口に合うようにする、というような優しい心遣いは一切無く、まるで音楽でしか金儲けをできない運命を呪っているかのように自嘲的でヤケクソな悪意が満ち満ちている。

「普通はそう使わないだろう」という使用方法と分量であらゆるスパイスを平然と鍋にぶちこみ、「新境地の開拓」どころか彼の平坦かつ密閉された空間はその狂気と完成度をさらに上げた。一瞬 「もしや前作より売れ線狙いになったか?」と思わせておいて、聴き手の体力と気力の全てを吸い尽くそうとしているかのようなアルバムの構成はまさに罠。音とラップと歌、どれを取っても隙がない悪夢の三重奏。「ヘタウマ」などというなま易しい領域ははるか水平線の彼方に消えた。

きっと彼のファンには、「ヒップホップはボンクラの音楽だ」と信じて疑わない人が大勢いると思うが、そんな人たちにもここから先は危険区域だろう。成功してお金を 稼いでファンからあがめられても、リスナー達の目の前のハードルを上げて喜ぶMike SkinnerはドS、そしてこれだけ悪意に満ちた作品でも喜んでしゃぶりはじめるリスナーはきっとドM。ここに需要と供給のバランスが成り立った時、真のボンクラ変態シーンが確立される。

Keak Da Sneak - Contact Sport






listen here

異様にアルバムの数が多いと思ったら、本人のふところにきちんと金が入るアルバムが実は3枚くらいしかないらしく("Sneakacydal", "Hi-Tek", "Copium")、"Kunta Kinte(仮)"なる正式なアルバムが用意されているさなか、同名の"Kunta Kinte"(通称"Fake Kunta Kinte")がいずこかからリリースされていたり、今年に入ってからも既に3枚もそれぞれ別のレーベルから収録曲が過去の音源とかぶりまくりのCDが出ている 中国人ミュージシャンのごとき渦中にあるKeak Da Sneak。その3枚の中でも特にKeak本人がmyspace上で発売を差し止めたかったが叶わなかったと言い、直々に「買うな!」と呼びかけている曰 くつきのアルバムがこれ。

「"Super Hyphy"がヒットしたし、全曲"Super Hyphy"みたいにしたら結構当たるんじゃねえ?」というようなことをリリース元が企んだかどうかは定かではないが、本作は"Super Hyphy"の変調でしかないような曲が山もなく谷もなく平坦なまま延々と反復する。全曲"Super Hyphy"の変調でしかないので、その異形のフロウから放たれる隙間だらけのKeakのラップは、1小節目だろうが15小節目だろうが、別の曲の26小 節目だろうが、フック以外はどこを抜き取っても同じようにしか聴こえないGKマーヤンかBig-Zのごとき様相。きっと、ランダムに適当な曲からカット &ペーストしてきても意味が通じなくなるくらいで音楽的には何の影響もないだろう。そのKeakを迎え撃つは、やはり"Super Hyphy"的な隙間だらけのワンループかツーループ程度のシンセでそっけなく作られたトラック郡。みだりに自己主張したりせず装飾的であることも拒絶 し、「隙間だらけのラップに一番合うのは隙間だらけのトラックだ」とばかりにKeakのラップを引き立てる役割しか果たさず、気づけ ば、Keakの意思とは無関係に金儲けの道具としてリリースされたアルバムにもかかわらず、ハイフィームーヴメントに浮かれる金の匂いなどは なく、腰を落ち着けて隙間を隙間として放置することを美学とするようなストイックさと、同じようなループが延々と反復するヒップホップにおける究極のミニ マリズム的世界観のみが心に残る。