Wednesday, April 30, 2008

微熱メモ vol.6

・流行から3歩くらい遅れてMUXTAPEなるものを作ってみた。昔つくったMDもそうだけど、ばらばらな曲を一つの媒体にまとめるという行為は、一つの曲やアルバム単体などでは表せられない何かしらのメッセージを生じさせるもの、のような気がする。

http://smokingradio.muxtape.com/
☆アンダーグラウンドヒップホップ編「消されるな、この想い」

http://debumegane.muxtape.com/
★日本語ラップ編「忘れるな、我が痛み」

・Gnarls Barkleyの2ndアルバムは、50年前のアートをベーシックに作り上げたというBuck 65 "Situation"と雰囲気が極似だけども、あまりに白黒な質感すぎてブルージーというかとらえどころが無さすぎる。カラフルな色感のフレンチエレクトロや80'sビートなんかが流行った07年の反動と言うには極端すぎて私の鈍い感性ではまだ追いつけない。

・「消されるな、この想い」を作成しているときに、ChromeoのヴォーカルであるDave 1はCannibal OxやThemらに紛れてアンダーグラウンドヒップホップ・コンピアルバム"Coast II Coast"に曲を提供しているObscure Disorderのトラックメイカーだったということがわかった。Non Phixionの"Future Is Now"にもトラックを提供しているらしい。アンダーグラウンドヒップホップの「先鋭性」がいまの先端のダンスミュージックに通じているという一つの証拠みたいなものを垣間見た気がする。

・Rick Ross "Luxury Tax"(→youtubeで聴く)は、おそらく今一番日本語ラップに酷似している曲。Lil WayneとYoung JeezyがSEEDAっぽいのはいつものことだけれども、空気を読んでかトラックもBLみたいだからSEEDAファンは要チェック。

・D4LのShawty Lo "Live My Life"(→youtubeで聴く)は、hueのコンピに入っていてもおかしくないナードヒップホップ。ということはTeki LatexやDizzee Rascalを瞠目させたスナップミュージックの先にあったのがナードラップだったということになるけども、そうなると「全ての音楽のベーシックは同じだ」という陳腐な結論にたどりつくような気がして、とても震えた。